職業野球を追いかけて

引退したプロ野球選手を紹介するブログです。主に戦前・戦後直後から現在のプロ野球まで幅広く扱います。

兵役に取られた速球派-イ・デウン

イ・デウン(李大恩)

1989年3月23日生まれ

188cm 86kg 右投げ右打ち

千葉ロッテマリーンズ(2015〜2016)

NPB通算成績 40登板 9勝9敗0S 5H 124回2/3 防御率3.97

 

韓国の高校を卒業後、渡米してカブスマイナーリーグに所属。

しかし、メジャー経験は無く、2014年オフにロッテに入団が決定。

 

1年目の2015年は開幕ローテーションに入り、3戦目のソフトバンク戦で早速先発。6回1/3を投げて4失点と及第点の成績で初勝利を手にした。

 

150キロを超える速球が武器の速球派という前評判で、実際に平均球速も140キロ後半くらい。前評判は間違いではなかった。

しかし、そのストレートで空振りを奪えない。初登板こそ9奪三振を記録したが、次の試合では5回を投げて2奪三振

さらに制球面も悪かった。

 

投球内容もそれほど圧倒的というわけではなく、防御率も4点台。にも関わらず、なぜか勝ち運があり、5月まで6勝1敗と最多勝を争った。

ただ不安定な投球に見切りをつけられたのか、6月からはリリーフに配置転換。どうやら適正はこちらにあったようで、先発よりも安定した投球を見せた。相変わらずストレートは速いだけだが、フォーク(スプリット?)で三振を奪う場面が目についた。

 

ようやく適正を見つけたようだが、夏場から再び先発に戻ると投球が崩れた。今度ばかりは勝ち運だけではどうにもならず、黒星が付く試合も。

先発で結果が出ないともう一度救援転向。さらに終盤はまた先発転向と配置転換の繰り返し。最後の3先発した試合は3敗でシーズンが終了、序盤の勝ち運はどこへやらで、最終的には9勝9敗の成績だった。

 

起用法の変化に振り回された印象が強いが、勝ち負け自体は本人の能力通りといった印象。防御率も3.84と普通の成績で、与四球63はリーグトップ。

 

ところが一転2年目は登板数が激減。1試合先発して4回途中で降板すると二軍落ち。

二軍では24試合に投げて10勝8敗。最多勝を獲得する活躍を見せたが、母国・韓国で兵役が待っているためにオフに退団した。

 

そもそも兵役はわかっていたはずのことであり、この年限りということも当然把握していたはず。にも関わらず、ここまで二軍で投げさせる点は不可解だった。

一軍に上げられなかったのは、112回を投げて被安打111、与四球55とランナーを出しすぎたためか。

ストレートで空振りを奪えたり、フォークを上手く使えたりすれば、いい成績を残していたように思う。